2008年5月5日月曜日

『真実のことば』

仏陀、菩薩、そしてその弟子達よ。あなた方は過去、現在、未来に存在し、
うみのように広大無辺な驚くべき資質をそなえ、
無力な一切の衆生をあなた方のたった一人の子のように心にとめておられます。
どうかこの私の苦しみに満ちた祈りの真実を受け止めて下さい。

仏陀の完全な教えは世俗的な苦悩、利己的な平和を求める苦しみを消滅させさせます。
教えが栄えますことを。この広い世界の隅々にまで成功と幸せが行き渡りますように。
仏法を保持する方々よ、学者や悟りに至った修行者たちよ。
あなた方の十重の高潔な実践が普及しますように。

やむことのない苦しみにさいなまれ、終わりが無いかのように見えるひどく激しい否定的な行いによって、
完全に圧倒されてしまっているつつましい有情たち。
堪え難い争い、飢え、病気からくる彼らの恐怖がどうか和らげられますように。
喜びと安寧の海のなかで自由に息をすることができますように。

とりわけ、敬虔な雪国の人々が、さまざまな手段で暗闇の中に残酷な大群により無慈悲に
亡き者とされています。
どうかあなた方の慈悲の力を生じさせてください。流血と涙をすぐにせき止めるために。

妄想的な邪悪によって血迷った、容赦ない残忍な人々、慈悲の対象者たち。
彼らが智慧の眼を得て、なすべきこととなさざるべき事を見分けることができますことを
友情とあいの栄光の中にとどまりますことを。

長い間待たされて来た、全てのチベットが完全に自由を得る為のこの心からの願いが
どうか無理なく果たされますように。
現世のルールとともに、喜びに満ちた宗教的なお祝いを楽しめる幸運を、どうかすぐに与えて下さい。
護って下さる方よ、無数の幸せを失った人々にどうか憐れみを。

教えの為、修行者たちの為、人々とそしてその国のために、
大切に抱き続けた人生や身体、財産を犠牲にした人々に
観音菩薩は如来と菩薩の手前に留まり、チベットを完全に包み込むために広大な祈りを捧げられました。
それらの祈りの素晴しい結果が今すぐあらわれますように。

空性と空の要因たるものとの深遠な相互依存によって、三宝とかれらの語る真実の言葉にある偉大な慈悲の力とともに、
絶対的な戒律の秩序と、それらの成果を通じて、
どうかのこの真実の祈りが、妨げられることなくすぐに実現されますように。


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このお経はダライ・ラマ法王14 世により1960 年9 月29 日に亡命先のインド、ダラムサラ
にて書かれたものです。この祈りは平和、仏教の教えとチベットの文化のため祖国に残る人々
の為に書かれています。